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「パ・タ・カ・ラ」でおいしくご飯を食べよう!

こんにちは。天の川歯科院長の福島敦司です。

おいしくご飯を食べられるというのは、QOL(生活の質)に大きく関わる要素です。「パ・タ・カ・ラ」と唱えることでおいしく食べるためのお口の準備が整う嚥下体操をご紹介しましょう!

 

お口の重要な動きがスムーズになる!

食事をするときの口の動きは、実はとても多くの気管が複雑に連携することによって構成されているのです。高齢になってくると、その連携や動きにちょっとした不具合が出てしまうことがあります。これが食事中のムセや誤嚥につながってしまうのです。

食前にお口を動かし声を出すことで、嚥下の訓練を行い、安全においしく食事を味わおうというのが「パ・タ・カ・ラ」体操です。でも、なぜ「パ・タ・カ・ラ」なのでしょう? 実はこれには深いわけがあったのです。

 

パ・タ・カ・ラの効果は?

「パ・タ・カ・ラ」と発声することには、次のような意味があるのです。

「パ」は唇をしっかり閉じないと発音できないので、食べ物の取り込みに役立ちます。

「タ」は舌があごにきちんとくっつかないと発音できません。舌の先に力を入れるので、食べ物の送り込みに効果があります。

「カ」は口と鼻の通り道を閉じることで発音する音です。舌の奥に力を入れるので、食べ物を飲み込む練習となります。

「ラ」は舌の先をしっかり上げて発音しないと出せません。これは食べ物を噛んだ後、一つの塊にして喉の奥に送り込む機能を高めます。

このように「パタカラ」の意味を理解した上で行うと、体操の意義が実感でき、より効果が上がるとされています。

 

それぞれの音を5回ずつ!

体操の方法は、それぞれの音を「パパパパパ」「タタタタタ」というように5回ずつ、はっきりと発音するようにします。大きな声を出す力がつくと、誤嚥しかけたときにムセる力が強くなり、唇や舌の動きもスムーズになります。

食事前の準備運動として、ぜひ毎日やってみてください。

もし、「パタカラ」の発音がうまくできないようなときは、「唇をしっかりと閉じられない」などのような、何らかの口腔機能障害があるかもしれません。そのときは、歯科医師に相談してみてください。